1年間で全国約4,500人の方々が交通事故でお亡くなりになります。
これも大変に大きい数字ではあるのですが、年々減少傾向。車の安全性の高まり、インフラの整備、飲酒運転の厳罰化などがその要因と言われています。
その4倍、年間約1万7千人がお亡くなりになっている「事故」があります。
家の中での事故なのですが、さて何でしょうか。
答えは、お風呂場での事故いわゆる「ヒートショック」が引き起こす家庭内の事故です。
私が住んでいる中野小屋地域でも年末にこの事故が発生しています。
この1週間大変寒い毎日ですが、この時期が一番危ない。
冷え切ったお風呂場の前室で、「ぱっ」と服を脱ぎ、風呂場へかけ込んで、慌てて浴槽につかる。急に血圧が変動することで、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす原因となっています。
築40年を超える木造家屋の我が家では、この対策としてミニ電気ストーブを前室においています。
ただ、きちんと説明をしていないせいか、両親は「もったいない」とそのストーブを消してしまいます。
「違う!」
できる限り浴室と前室の温度差を小さくする。これは廊下と部屋の関係でも言えることなのですが、やはり事故は断然お風呂場となっています。
さて、29年度の新潟市の予算要望において「健幸住まいリフォーム」の増額が叶えられそうです。
高齢者、特に「断熱」に関するリフォームへの助成が拡大。
これは、「ヒートショック対策」でもあるのです。
ガラス、サッシの入れ替えだけではなく、壁全体を断熱化する工事などで、お風呂場の事故が少しでも減少させなければいけません。
非耐震家屋の耐震化もあわせて、「自分の家で命を落とすこと」を止めていかなければいけません。