年末の糸魚川の火災は映像も流れたことから、大変にショッキングな「災害」となりました。
火災の発生時間が日中ということもあり、死者が出なかったことは不幸中の幸いでした。
「酒田の大火」は子どものころの記憶が僅かにあるのですが、我々世代は「新潟大火」も「新潟地震」も経験したわけではありません。
年末に「防災士」の資格を取得させていただいたこともあり、少し新潟市の火災状況について調べてみることにいたしました。
1.平成28年の本市火災状況
新潟市ホームページより
12月15日までの火災件数は132件。火災原因は一番がやはり「放火」で20件。その後「こんろ」、「たばこ」、「電気関係」と続きます。
火災による死者は14名。うち6名が自殺となっています。
2日強に1回、火災が発生しているという計算となります。これは他都市と比較すると実は「大変いい成績」なのです。
2.平成23年からの火災状況
新潟市ホームページより
火災件数は平成26年が160件と近年のピークがあります。平成27年は125件。残念ながら平成28年は件数、死者ともに昨年を超えてしまいました。
火災原因について、特にこれという特徴は見当たらないのですが、ちょっと気になるのは「配線」が原因となっている火災が平成28年は多くなったこと、これについては日頃のメンテナンス状況が気になります。
3.最近の傾向を考える
火災の一番の原因はどの年も「放火」が一番となっています。
毎年10~20件程度の火災の原因が「放火」というのはちょっと残念ですが、これが現実なのでしょう。
この対応は日頃の地域の見守りが一番大切なのでしょうか。
私は建築出身ですので、配線関係の老朽化を原因とする火災、そして何よりも「減災」に向けた備えが気にかかるところです。今年は、特にその状況を確認させていただくことと、少しでも啓発のお役立てができれば考えています。
気になる記事がありましたのでご覧ください。
毎日新聞より
読売新聞16.11.6
情報があれば「防げる」災害もあると思います。
特に、新しい家は「ダウンライト」をふんだんに使っています。
ちょっと確認してみてください。