ブログにしたためたのですが、ホームページにも上げておきます。
昨日は常任委員会の採決日。今議会で上程された議案、請願陳情の審査、採決を終了いたしました。
12月定例会も、残すは明日開催される本会議のみとなります。
今回の定例会には、昨日の新聞報道にもあったとおり、「中央区役所のNEXT21への移転」に関する補正予算が上程されています。
13億強という額がまず、その購入費、一部改修費として計上されたのですが、その費用の低減に向けた「付帯決議」が提出されます。
これは総務常任委員会に送られて審議されている案件なのですが、市民の関心の高い「重要度の高い」案件だと思いますので、執行部側は従前にできる限りの情報を開示し、充分な調整を図るべき案件であったと思います。
その経緯、経過、問題点への対応策など意見交換をさせていただき、一定の理解を持てるところまで来ていますが、少し「いそぎすぎ」で対応は「少々乱暴」であったと言わざるを得ません。
「議会軽視でないですか?」。これでは進むものも進みません。
さて、議会終了後、「新潟市議会市政調査会」第2回の研修会が開催されました。
演題は「新潟市の活性化戦略」
講師は株式会社日本総合研究所の主席研究員 藻谷 浩介 氏です。
藻谷さんと言えば、
そう「デフレの正体」「里山資本主義」などのビックセラーの著者ですね。
年間の講演数は400回ほど。1時間半の講義でしたが、その間、居眠り議員を叱咤すること4回ほど。(誰とは言いませんが、本当に呆れます。)そのパワフルさ、芯の強さに私は圧倒されました。
中身については著書を読んでいれば大体納得できます。
後で色々な議員から「頭いい奴の話はわからん。実態は別。じゃあどうしたらいいのかわからん」との意見が出ていましたが、私はそもそも今回の講演では、「そこ」は話していなかったと思います。
「事実」を誤認しないよう。我々は「事実」をできる限り客観的に把握しなければいけない。報道や世相に流されることなく、「事実」をまず正確に把握すること。それが一番重要なことである。
そこから「じゃあどうする」という「政策」を考えることが必要なのだ。
と各都市、各区の人口動態の比較を示しながら、解りやすく説明を受けました。
誤解されることの多い先生だと思いますが、私は好きだなあ。
年齢別 新潟市住基人口 平成23年-平成28年12月の推移
全体 804,547 800,248 ▼4,299 ▼0.5%
①0-14 103,481 98,277 ▼5,204 ▼5.0%
②15-64 512,465 481,027 ▼31,438 ▼6.1%
③65以上 188,601 220,944 +32,343 +17.1%
④75以上 97,566 109,569 +12,003 +12.3%
住基上の人口減少も「大したことない」のですが、問題はその中身。
0歳児の数、5,825人。84歳の方々の人数6,155人。
③、④については、今後も加速度的にその数値は上がっていくことが予想されます。
藻谷先生は特に西蒲区の人口動態を見ていました。
福祉施策的に大変になる75歳以上の方々の数の上昇率が明らかに少ない。
既に、高齢化の波は先に来ていた。今後も「団塊の世代」の影響を比較的に受けずらいということです。
まあ、当たり前ではないかとも思うのですが。あまりここは響きません。
年齢別 西蒲区住基人口 平成23年-平成28年12月の推移
全体 61,559 58,861 ▼2,698 ▼4.3%
65以上 15,595 17,723 +2,128 +13.6%
75以上 8,676 9,164 488 +5.62%
ではどうすればよいのか。解りやすく説明いただきました。
「飲み放題の酒席で皆さんは何杯ビールを飲みますか?」
51人の市議会議員のうち、一番多かったのは「2杯のむ人」
何人かは「0杯」であったし、中には「5杯以上」の方もいた。
飲まない人は飲まない。飲む人は飲む。いっぱい飲む人はいっぱい飲む。
でも、飲み放題なので「支払いは割り勘」ですよ。
この「例え」は少し適切ではなかったと思うのですが、
飲みたいと思う人が躊躇しないで飲めるように。飲まない人も酒席を楽しめるように。
その環境整備がやはり我々に課せられた「宿題」なのだと思います。
実際は、こんな単純な話ではないですが、間違ってはいないような・・・。